スタッフのフィールドノートとは?
About “Field Note”
知床に暮らしているのは野生動物だけではありません!「スタッフのフィールドノート」は、知床の自然を最も身近に体験しているスタッフがお届けする日々のブログです。移り変わる季節の中で見つけた小さな発見や、スタッフならではの知床の過ごし方、なかなか見ることができない登山道の様子など、ここにしかない生きた情報を発信しています。
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寄生樹
ふと、ある植物が思った あの高い枝に上ることができれば、日光をいっぱい浴びれるだろうか あの大木の樹皮の下に根を張れれば、水分に困ることはないだろうか ・・・ とある漫画の冒頭の文章をもじって…
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ただいま建設中。
3日ほど前、フレペの滝へ続く遊歩道を歩いていると、行く手を阻むものが。 ハシボソガラスが一生懸命、巣材集めに専念していました。 その距離わずか2メートルほどでしたが、ちょっとずつ近づいていって…
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知床峠・スキーシーズン到来!
「4月27日、知床峠・冬期通行止め解除」これが何を意味するのかおわかりでしょうか……「ウトロ~羅臼間の移動が根北峠を経由する必要が無くなり、2時間半かかっていた移動時間が30分に短縮される」というだけ…
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春が来た!
ふきのとう、こごみ、タラの芽、ワラビ、うど、クレソン、ぜんまい などなど春は山菜採りの季節です。 たくさん採れる山の恵みの中で私が最も好きなのはギョウジャニンニク。 生育速度が遅く、5~7年…
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名残雪と春の花
フレペの滝遊歩道は雪解けも進み、遊歩道沿いには花が咲き始めました。この時期に真っ先に咲くのはキバナノアマナとエゾエンゴサク。まさに春を告げる花です。この花が咲くとまた春が来てくれたか~とホッとします。…
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カエルの誕生日
先日、水たまりから採取してきたエゾアカガエルの卵がもう孵化してオタマジャクシになりました。 季節の移ろいはとても速いと感じます。 ところでカエルの誕生日は、孵化した日なのか、産卵した日なのかどちら…
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山猫の目覚め
以前、エゾノヤマネコヤナギ(エゾノバッコヤナギ)の花芽の話をブログに載せました。 あれから一月くらい経過し、ようやくエゾノヤマネコヤナギの花が咲き、白いフワフワが金色のフワフワに変化しました。昨年は…
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川のカワガラス
ウトロの町中を流れる、ペレケ川という川があります。そこに、一年を通して水上をせわしなく飛び回る鳥がいるのをご存知でしょうか。ずんぐりとしたチョコレート色の見た目、ジジッジジッという鋭い鳴き声。彼(彼女…
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雪解けを待っていた
今日、作業で外に出ていた時のことですが、雪解けの水たまりでエゾアカガエルの卵を見つけました。昨日は無かったはずなので、産卵したばかりなのでしょう。昨日までは見かけなかったカエルたちが、今日は水たまりに…
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咲くやこの花
知床で真っ先に花を咲かせる樹木は何でしょう。風媒花ならケヤマハンノキかもしれませんが、虫媒花ならこのナニワズかもしれません。このナニワズという植物、背は低いですがれっきとした樹木でありジンチョウゲ科に…
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フキノトウのトウ
長い冬が終わり知床にも春が訪れました。しかし場所によって残雪は多く、そして油断しているとまた大雪が降ったりするのが北海道です。辛く長い冬の時代を生き延びた生き物だけが春を謳歌できます。春を表現する言葉…
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また会える日まで
年度末ですね。年度の変わり目は、知った人との別れがあったり新しい人との出会いがあったりします。でも離れ離れになっても、生きていればいつかまた会えるものです。3月は野生動物との別れの季節でもあります。3…
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この動物は何でしょう
顔のアップでこの動物が何だかお分かりになるでしょうか。タヌキだと思った方は惜しい!答えはこちら↓キタキツネでした。見慣れたキツネとは毛色が異なりますね。キタキツネはたまに黒とか銀色などの毛色のものがい…
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穴をあけて舟
冬の森の中でトドマツの木に穴が開いていました。木の根元には、木くずが。犯人はクマゲラのようです。クマゲラはアイヌ語では「舟を掘る鳥」と呼ばれており、写真のような舟堀型と呼ばれる楕円形の穴を掘ります。後…
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山猫は眠りたい
北海道にはなぜ野生のネコ科動物が生息していないのか、残念に思う時があります。ヒグマがいてオオワシやオジロワシがいてシマフクロウがいて、なぜトラやヒョウやヤマネコがいないのか。残念に思っているのは私だけ…
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恋しくばたずね来て見よ
冬の森にキタキツネの声がこだましていました。キツネの声のイメージは一般的に「コンコン」ですが、どうしてもそのようには聞こえません。形容するなら「ギャンギャン」とかでしょうか。何となく物悲しく聞こえます…
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春タイヤ
ふと事務所の裏の車を見るとタイヤがこんな感じに。 3月に入り日中はプラスの気温になる日も増えてきました。1日の寒暖差…
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明鏡止水
先日の低気圧の勢力はすさまじく、各地で鉄道が運休したり国道が閉鎖されるなど影響がありました。低気圧が通過した後は春のような陽気になり、溶けかかった流氷の上でオオワシが羽を休めていました。数日前の暴風雪…
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雪の妖精と竜の末裔
最近シマエナガを見ました。雪の中にいるほわほわのボールみたいな外見はとても可愛いです。近頃は雪の妖精とか呼ばれて人気ですね。写真集なども出ているようです。シマエナガはエナガの亜種で北海道に生息していま…
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森を走るエゾクロテン
先日、知床博物館で連続講演会があり、最後の日はエゾクロテンの話でした。エゾクロテンはイタチ科の動物で、北海道には他にイタチ科として、オコジョ、イイズナ、イタチ、ニホンテン、アメリカミンクが生息している…
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空に浮かぶ流氷
氷に覆われた海を見ていると、水平線にぽっかりと空に浮かぶ流氷が見えました。不思議ですね。これは蜃気楼という現象です。蜃気楼はなぜ起こるのでしょうか?スマホで調べてみれば答えはすぐに出ますが、まずは自身…
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手軽に雪の結晶を見る方法
風が静かな日は、はるか空から雪の結晶が壊れずに地上に降りてきます。衣服についた雪をふと見ると、綺麗ないわゆる雪印の形をしていることに気が付きます。もっと雪の結晶を大きく見たいと思ったとき、ルーペがあれ…
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つららの形成と崩落
氷柱(つらら)、氷筍(ひょうじゅん)、雹(ひょう)、霜、雪、霰(あられ)、流氷、氷河、ジュエリーアイス、ダイヤモンドダストなど、氷を表す様々な名前があります。状態や形成のされ方によって呼び名が変わりま…
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ウトロの朝日
出発は夜明け前の仕事前。気温マイナス10℃。空に輝く月と木星。 「今日はまだ暖かいよ!」と震えながら準備をして向かうは近所の小さいお山。タイムリミットは3時間。[caption id="at…
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赤い月の夜
1月31日の夜は皆既月食が見られました。皆さんご覧になられたでしょうか。今回の皆既月食は月がいつもより大きいスーパームーンの上、皆既食(月が完全に地球の影に隠れる)が1時間17分も継続するという非常に…
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1月31日は皆既月食
来る1月31日の夜は皆既月食が起こります。皆既月食(Total lunar eclipse)とは、太陽と地球と月が直線上に並ぶことにより、月が地球の影に隠れて光を失う現象です。国立天文台によれば、月が…
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遠い流氷とオオワシ
流氷の本体がだいぶ近づいてきました。接岸はしてませんが、肉眼で沖に見えるほどなのでもうすぐでしょう。超望遠レンズで覗いてみると、流氷の上にオオワシがとまっているのが見えました。オオワシの大きさからする…
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この彫り痕、只者ではないな
森の中は生き物にあふれています。直接姿が見えなくても、雪の上についた痕跡などから住んでいる動物の存在を知ることができます。今日見つけたのはトドマツに開けられたいくつもの穴と雪の上に散らかった木くず。し…
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流氷の味
先日、流氷の一部がウトロに漂着し、まだ港の中には流氷が残っていました。岸に打ち上がっているものもあったので、持ち上げてみるとずっしり重い。これがロシアから旅してきた氷だと思うと感慨深いです。ところで流…
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流氷と荒波
1月11日に今年初の流氷が陸から観察できました。ただ離れた氷の群だったようで、本隊の到着はまだ先のようです。この日、海は大きなうねりを持ち、巨大な波が次々と押し寄せ、防波堤にぶつかっては爆発のような飛…