スタッフのフィールドノートとは?
About “Field Note”
知床に暮らしているのは野生動物だけではありません!「スタッフのフィールドノート」は、知床の自然を最も身近に体験しているスタッフがお届けする日々のブログです。移り変わる季節の中で見つけた小さな発見や、スタッフならではの知床の過ごし方、なかなか見ることができない登山道の様子など、ここにしかない生きた情報を発信しています。
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遠音別川のサケと地層
斜里からウトロに向かう途中、遠音別川という河川があり、そこではいまサケの遡上を観察することができます。 [caption id="attachment_9629" align="alignnon…
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無垢なものたち
北海道の9月は、肌寒かったり暑かったり忙しいですね。 散歩するにはとても良い気候です。日向に出れば暖かく、日陰に入れば涼しい。まさに秋ですね。 こんな心地いい気候はあっという間に終わり、これから厳…
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夜の女王
昨夜は中秋の名月でしたが皆さんご覧になられたでしょうか。 知床では快晴となり、知床峠からは国後島から上る月を見ることができました。 月の左側の山が羅臼山、右側の山が泊山です。  …
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サーモン・ジャンプ
先週の事ですが、斜里川の河口を見ていると水面で何かがしきりに跳ねたりしているのが見えました。 これはサケです。産卵で川に遡上するため河口に集まってきているのでしょう。 サケはサケ科サケ属の魚類…
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初秋の知床五湖~タマゴタケの成長~
知床五湖に行ってきました。 気温はやや低いものの、日差しが暖かくて最高な散策日和でした。 知床連山の美しさに圧倒されて思わず写真を何枚も撮ってしまいました。 [caption…
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あしもとの世界~キノコVer.~
夜になると少し肌寒く感じる季節になりました。八月も終わりに近づくころ、あしもとの世界を覗いてみました。 そこに広がっていたのは数々のキノコが生きるキノコの世界!ヌルヌル、ポコポコ、スラ~…。個性ある…
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エイリアン・スピーシーズ
映画のようなタイトルですが、外来生物のことをエイリアン・スピーシーズというようです。 今年も黄色い大輪の花、オオハンゴンソウが咲く季節となりました。 オオハンゴンソウはキク科の多年草で、北アメリカ…
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カモメの子
初夏に生まれたオオセグロカモメやウミネコのひなは、すっかり大きくなったようです。 まだ黒っぽい羽の幼鳥は、真っ白なおとなたちの中でとてもよく目立ちます。 あちこちで水浴びをしたり佇んでいたりという…
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水上の小さな家族
以前、知床五湖の湖上で巣作りしているカイツブリについて書きましたが、その後はどうなったでしょうか。 なんと小さなカイツブリの背中にさらに小さなヒナが載っているではありませんか。(8月15日撮影 …
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知床五湖巡視
先日は知床五湖の巡視をしてきました。 知床五湖周辺の天気は曇りでしたが、知床連山が綺麗に見えました。 現在、遊歩道上では、サワギキョウやネムロコウホネなど様々な植物を見る事ができます。 […
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ベイビー・ブルー・アイ
青い瞳のカラスは、今しか見られないかもしれません。 今の時期、色々な鳥の幼鳥が見られます。 例えばフレペの滝遊歩道ではノビタキ、海岸ではオオセグロカモメやウミウの幼鳥が見られます。 幼鳥の多くは…
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フレペの花の興亡
季節が進むたびに、とある花が咲き、散り、種をつけ、そして別の花が咲いていきます。 季節は止まってくれず、目を離している隙に世界は素晴らしい表情を見せているかもしれません。『男子、三日会わざれば刮目し…
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鵜呑み
オロンコ岩に営巣しているウミウですが、ヒナの成鳥具合はどうだろうと思って見に行ったところ、もう親鳥と変わらないくらいの大きさまで成長していました。 どうやら巣立ちも近そうです。 大きくなっても…
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羅臼湖巡視
今日は羅臼湖の巡視をしてきました。羅臼湖周辺の天気は珍しく晴れ、暑いくらいでした。 晴れてはいましたが、入口周辺から三の沼あたりまでの足元は泥で歩きづらいです。長靴が必要ですね。 現在、遊歩…
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知床岬を目指す
7月16日から18日の3日間、知床半島先端部を海岸トレッキングによって目指す巡視業務を行いました。 まずは、ルサフィールドハウスから10分ほどで行き着く道路の終わり、相泊を朝5時…
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水上のゆりかご
先日、知床五湖の湖上でカイツブリを見つけました。 カイツブリはカイツブリ目カイツブリ科の水鳥で、潜って魚や水生昆虫など水生生物を捕食します。 カイツブリのカップルが水草を運んだりして水上に浮く…
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高嶺の花たち
知床の山に登る者なら一度は見てみたいシレトコスミレ。 今年は例年より雪解けが早いこともあり、開花時期が終わってしまっているエリアもありましたが、かろうじて見頃の株もありました。 [captio…
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羅臼岳は花ばたけ
6月27日に羅臼岳巡視を行いました。 ルートは羅臼温泉ルートから、お花畑-羅臼平経由、岩尾別温泉下山でした。 羅臼温泉ルートの泊場の水場、岩尾別温泉コースの銀冷水、弥三吉水、水量豊富です。 &n…
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キビタキ
森の中にいると、様々な鳥の声が聞こえてきます。 単純なもの、複雑なもの、いろいろありますが、その特徴でいくらかは鳥の判別が出来たりもします。 春から初夏は鳥たちの繁殖期シーズンなので、あちこちから…
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草の間の白斑
6月に入り、気が付けば辺りの草丈もかなり伸びましたね。 その生い茂った草の間に、産まれたばかりの子ジカを見ることができました。 産まれて数日、数週間でしょうか。 母ジカに比べると…
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カラスの巣立ち
今のシーズンは鳥たちの子育ての時期です。 はやいものでカラスがすでに巣立っていました。 知床にはハシブトカラスとハシボソカラスが繁殖しますが、おそらくハシボソカラスの幼鳥と思われます。 幼鳥…
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フウロソウの仲間
フレペの滝遊歩道沿いにチシマフウロが咲き始めました。チシマフウロの開花は夏の訪れを感じます。 フウロソウの仲間はチシマフウロが道内の山地に多く見られ、エゾフウロは原野に咲く傾向があります。 フレペ…
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霧に包まれる羅臼湖
天気は濃霧。視界は50mも満たない羅臼湖を歩いてきました。 歩道上には踝まで埋まるような、ぬかるみがあり長靴は必須アイテムです。 また、枯れ沢では穏やかな斜度ですが100mほど雪渓…
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マイマイを食べるマイマイちゃん
特徴的な長い首、美しい光沢のある体、さてこの昆虫は? 決して知床だけにいるわけではない、しかし確かに知床の生態系の一員でもある昆虫、その名もエゾマイマイカブリです。 「マイ…
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鵜頂点家族
知床の海岸は断崖が多く、海鳥の営巣に適しています。 ウトロにあるオロンコ岩では断崖の岩棚にオオセグロカモメやウミネコ、ウミウが営巣しています。 ウミウは他の鳥より営巣が早く、すでにヒナが生まれてい…
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活動開始
5月20日に羅臼温泉口から泊場まで歩いてきました。 雪が解けて花が咲きだすと様々な生き物が活動し始めます。 マルハナバチがエゾエンゴサクの蜜を吸っています。 登山道の石の上に何か黒いものが。 …
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ワラビを守る者
最近、夏のような暑さが度々あり、植物たちが一斉に伸び始めました。日当たりのよい草地を歩いていると、たくさんのワラビが伸び始めていました。 ワラビは、山菜として古くから親しまれており、根茎からとれるデ…
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新しい形態
先日、会社の駐車場に車を停めると、隣の車が大阪ナンバーの軽でした。 おや珍しい・・・車を眺めると そこに エゾハルゼミが新形態…
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出会い求めて
人が自然の中に出る理由は何でしょうか。 アウトドアアクティビティを楽しむため、日常から離れて癒しを求めるため、よい風景を見たいため。 いずれも理解できるものですが、私の場合はいきものとの出会いを求…
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波間にケイマフリを探して
ケイマフリは沖の方にいるイメージで、以前一度、船からその姿を見たことがあります。 メガネが溶けたような白い模様、真っ黒な身体、そして真っ赤な足。 青い海に突然現れるその赤色は、一度見ただけで何度で…